映画「杜人」の上映会が行われます
Date:Sep 24, 2022 (Sat)
10月30日(日)に、長南町にて「杜人」の上映会があります。
私達が、いま「芳泉茶寮」として使っているこの古民家と出会ったとき、土間には苔がむし、湿気がこもり、建物に悪影響を及ぼしていることが明らかな環境でした。
この投稿に入れた写真は、古民家の改修工事中の写真です。改修工事の中でも、この古民家の床下の環境を改善することは最大の課題であり目的でした。
こんな素晴らしい建物を、昔の人はなぜこのような環境のところに建てたのか?いや、そうではなく、以前は素晴らしい環境だったところがなんらかの理由で劣化したのだろう、と私たちは考えました。
建物を守り続けるための環境整備。そのための造園・土木の知恵があったに違いない。そう思って、相談できる方を探しましたが、当時、探しあてることが出来ませんでした。
数年後、光風林の筒井さんに出会い、芳泉茶寮の工事をしている間に、この杜人の映画のご本人、矢野さんは、筒井さんのお知り合いだとお聞きしました。
筒井さんが芳泉茶寮に初めて来た日、周りの山を見渡したあと、「この場所は、水の恵みを活かす場所ですね」とおっしゃいました。 昔の人は、山を手入れし、水脈を手入れし、それを恵みとして受け入れていたのです。
いま、長南町では土中環境を整えるという考え方のもと、里山を手入れし、古民家を維持する仲間たちが少なくありません。ワークショップなども盛んに開催されています。
現代的な土木工事のお陰で、今の私たちの暮らしが成り立っているという現実もあります。しかしながら、それが全ての場面で最善のやり方なのかどうか?と、一度立ち止まって考える機会が必要だと思います。
多くの方に、この映画を見ていただきたいです。