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千葉の古民家 芳泉茶寮の瞑想について

めいそう

〜毎日の大切な時間〜

信博は怒りに満ちて、裕子は不安がいっぱいで。

そんな二人がいつの間にか「癒し系」といわれるようになりました。古くからの友人たちはびっくりしていることでしょう。
2人の人生を大きく変えてくれたヴィパッサナー瞑想は、毎日の生活の礎です。

ヴィパッサナー瞑想との出会い

2004年から2005年にかけて住んだ上海は、良く言えば活気に満ちた街でした。
工事現場のような、空気と水が汚くて、落ち着きがなくて、人々もお金のためには平気で嘘をつき人を押しのける、そんなエネルギーに満ち溢れた街でした。その街で生きるために、そのエネルギーに適応した二人は、とてもおこりっぽく、短気で、不安定な性格になってしまいました。
信博の仕事上、上を目指すのであれば上海に10年はいなければならないということがわかってきたときに、そんなに長く上海に住むことは無理だという思いが強く湧き上がってきたので、当時の仕事を辞めることにしました。2005年半ばのことです。それから半年ほど後任者を雇い引継ぎをし、次の就職先を探し、2005年の晩秋に上海を出ました。
次の仕事までの1か月半ほどの時間を南インドでのんびり過ごすことにして、ムンバイへと旅立ちました。

ムンバイからケラーラ州へ、初めはアーユルベーダの病院で2週間の集中トリートメントで心身を復活させて、そのあとはケラーラ料理の先生のご自宅で1週間ほどお世話になり、最後はムンバイから3時間ほどのデカン高原の小さな町にある瞑想センターで10日間の瞑想コースに参加しました。仕事上のストレスに対処する方法を学ぶことを目標にして、軽い気持ちで参加したものでした。
振り返ってみると、この10日間は、人生で最も有意義な10日間だったと断言できるほど、その後の人生にインパクトを与えた時間でした。

瞑想コースが終了した次の日に、ムンバイの国際空港から、エアインディアの成田行きの便に乗って帰るはずでしたが、トラブルが発生しました。

リコンファームしていたにもかかわらず、ダイヤ改正により成田行きの便はムンバイからではなくデリーからしか出発しないことに変わったとのこと。
仕方がないので国内線でデリーまで向かい、デリーから成田行きに乗ろうとしましたが、間に合わず、結局、香港経由関空行きに乗って帰ってくることになりました。
瞑想をする前の裕子は予定変更が苦手で、このような状況はとても不安に感じたはずなのですが、この時はすこしも動揺していなかったのです。
今思えば、あんなにも信博の体中に満ち満ちていた強い怒りは、その後はほとんど感じることがありませんでした。

毎日の瞑想

10日間コースの最後に、瞑想は毎日続けることが大切ですといわれ、毎日2回、1時間ずつ瞑想するようにいわれます。

それを聞いて、「冗談でしょ?」と思いました。当時は毎日の睡眠時間を削ってまで仕事をしていたので、その毎日の暮らしの中に2時間の余裕など、とても見つけられないと思ったのでした。

それでも瞑想の効果を実感していたので、出来るだけ毎日続ける努力はしましたが、最初の年は3カ月ももたずに毎日の瞑想はやめてしまいました。
次の年も年末年始の休みを利用して10日間コースに参加し、そのあとは数カ月毎日瞑想をし、その次の年も。そうやって5、6年経ってようやく毎日瞑想を続けることが出来るようになりました。
毎日瞑想を続けることができるようになると、たまにどうしても瞑想をする時間が取れない日には、歯を磨いていないような、とても心地の悪い気分になるようになります。
毎日シャワーを浴びて身体をきれいにするように、瞑想をしてその日に作りだした心の汚濁を洗い流すことは、心の健康のためにとても役に立つという実感があります。

戒律・飲酒・菜食

仏陀の教えたヴィパッサナー瞑想を真剣に生活の中で生かしていこうとすると、5つの戒律をどのようにして日々の生活の中で守るのかが問題となります。

殺生をしないこと、盗まないこと、姦淫を行わないこと、嘘をつかないこと、飲酒をしないこと、の5つです。
瞑想コース中にこの戒律を守ることは難しくないですが、社会生活を送っていると、戒律をしっかりと守ることは難しいものです。

たちは瞑想を始めてしばらくは肉食もしていましたし、お酒も飲んでいました。
今は、全くお酒は飲みませんし、アルコールを含む調味料を使うこともしません。
アルコールには知覚力と意志の力を弱める強い働きがあることが実感としてわかっているからです。
肉食については、自ら肉や魚を料理することはありませんし、ましてや捕まえて殺すことはしませんが、外出先では食べられるものをありがたく食べることにしています。
あまりに戒律を守ることに一生懸命になりすぎてバランスを崩すことは仏陀の教えに反することだといわれています。
仏陀ご自身も、肉や魚をお布施としていただいた時には、それを召し上がったとのことです。
最近は、戒律を守っていると、余計なトラブルに巻き込まれることが少ないので、戒律が自分たちを守ってくれているのだな、という実感があります。
もちろん僧侶のように厳しく戒律を守れているわけではないのですが、日々、精進していきたいものです。

常に瞑想

ヴィパッサナー瞑想は継続することが大切で、いつでも瞑想を続けることができればそれに越したことはありません。
常住坐臥、常に感覚か息を感じながら平静心を保つこと、これが瞑想者の理想の生活です。少しでもこれに近づいていきたいものと思っています。

常に瞑想状態にあることで、他人の感情の乱れにも反応せずに、その人のために最も良いことをしてあげることができるようになります。
そのような人が多くなれば、世の中全体もとても住みやすいところになります。そんな世の中になっていくといいな、と思っています。

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「芳泉茶寮(ほうせんさりょう)」名付けたその古民家は美味しい水と空気、豊かな里山の自然を満喫できる場です。
そこに暮らしながら美味しいものを作り出し、みなさんと分かち合いたいとの思いで、日々ものづくりに勤しんでいます。
四季の移り変わりを感じていただける手作りの品や、高橋家愛用の逸品を、お届けできたらうれしいです。