シンプルで
健康的で
美味しいのが
芳泉茶寮の定番料理です。
先人たちの知恵からインスピレーションを得て、絶妙なバランスをいつでも再現できるようになった時に、レシピは完成します。
レシピの限界とレシピのもたらす無限の可能性
幼い頃から料理人に囲まれて育った私は、「料理を習う」とか「本を見て料理する」という発想をしたことがありませんでした。感覚的に作ることしかできなかったのです。
レシピを見ながら料理をすることが出来なかった私が、自分の料理をレシピ化するという作業は大変難しく、根気のいる作業でした。
しかし、料理教室を開催したてきたことで、感覚だけでやってきた作業を客観視し、順序立てて整理し、そして自分が無意識でやっている工程を人に説明できるように自覚化してきた経験が、私の料理をレシピにまとめることを助けてくれました。
素材は生き物です。調味料も、例えば伝統的な方法で作られた醤油は日々発酵の具合で味が変わってきます。そして、その地に流れる「水」の性質によっても料理の味は全く違ってきます。そんな中で料理をレシピのみで表現することは無理だと今でも思っています。ですから一番大事なのは自分自身で味を描く力を付けることと、この味に決めたいというバランス点を見つけられる力だと思っています。
しかし、先人たち知恵の結集であるレシピが私にたくさんのインスピレーションをくれたように、このレシピがみなさんの五感に刺激を与え、みなさんご自身の料理の世界が広がるきっかけになればと思います
芳泉茶寮のレシピで使われる素材・調味料について
同じ調味料を使うことは、味を近づけるためにとても大切な要素です。みなさんのご参考に、芳泉茶寮で使っている調味料等をお知らせします。
レシピを見ながら料理をすることが出来なかった私が、自分の料理をレシピ化するという作業は大変難しく、根気のいる作業でした。
しかし、料理教室を開催したてきたことで、感覚だけでやってきた作業を客観視し、順序立てて整理し、そして自分が無意識でやっている工程を人に説明できるように自覚化してきた経験が、私の料理をレシピにまとめることを助けてくれました。
大切に作られている素材を日々の暮らしの中で使い続けていくことは、自分自身を大切にし、同時にそれを作ってくれている方への感謝を表すことができる小さな行動の積み重ねになると感じています。
い素材は良いお値段がすることが多いですが、それを出すことを渋るのは自分自身に手をかけることを渋ることと同じだと思います。
自分を大切な存在だと評価していないということ。小さなことかも知れないけれど、自分を大事にできない人は人も大事にできないと思うのです。
もちろん経済が許さないことも多々あると思います。ただ、値段だけで判断することはせず、今の自分にとって最適な選択を意識的にしていくことが大事だと思います。
それから、良い素材を使うことでお料理は格段に簡単になります。美味しいお醤油があれば、茹でただけ、蒸しただけの野菜があっという間に美味しい一品になり、手をかける必要がありません。美味しいお味噌があれば、味噌汁を作るのに出汁をとる必要もありません。
美味しい料理を簡単に、手軽に実現するための力強い右腕。その助けがあってこそのレシピです。ご興味ある方はぜひ同じものを使ってみてください。
- 醤油・・・丸中醤油、あるいは自家醸造醤油
- 菜種油・・・ひらいで製油の菜種油
- ごま油・・・今井のごま油
- 塩・・・おふくろの塩
- 味噌・・・自家製
- 砂糖類・・・古式源糖、キビ砂糖、甜菜糖、白砂糖、波照間島黒糖、ミャンマー産はちみつ等を使用
- 酢・・・富士酢、千鳥酢、臨湖山黒酢、シェリービネガー等を使用